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久しぶりの夫の笑顔

膝の怪我で約2ヶ月の入院生活を終え、1月半ばに退院した。その間近くに住む息子夫婦には大変世話になったので夫と相談して息子の好きなきりたんぽを取り寄せ食事会をしようという事になった。息子夫婦はともに働いていて、この春移動などもあり特に忙しく日程の調整が大変だったが3月12日(土)になんとかきまった。

その日の朝、注文しておいたきりたんぽセット一式が宅配便で届いた。箱を開けて比内鶏の肉を先ず冷蔵庫に入れた。スープと中に入れる舞茸、ごぼう、しらたき、ねぎ、セリはきれいにきりそろえられてパックになっておりレシピも添えられている。

最後に入れるきりたんぽは、あきたこまちの米でつくられたでき立てが送られてくるので弾力があり、かすかな甘みもあって何とも言えず美味しい。

約束の時間に合わせて大きな鍋にスープを煮立て順々に材料をいれ、あとはきりたんぽを入れればすぐたべられるようにしておいた。比内鶏の入った鍋の旨そうな匂いが部屋に充満するなか息子たちが訪れた。

息子は素敵なケーキの箱を抱え「親父の誕生日プレゼントだよ」と言って自分で冷蔵庫にいれてくれた。

きりたんぽはとても美味しく好評でわたしの病院生活、息子たちの近況などの話で盛りあがり、楽しい時を過ごした後、息子たちが買ってきてくれたケーキと果物で夫の誕生会に移った。息子たちが今日自分の誕生日を祝ってくれるとは思っていなっかたので喜びもひとしおのようだった。

3月14日が夫の誕生日で84歳になる。学生時代はラグビーに夢中だったそうで強健な体だったが、いまはその面影はない。もともとあまり社交的でなかった夫は高齢になって言葉数も少なくなり私は気になっている。

けれど今夜の夫は常に笑顔でとても嬉しそうだ。そんな夫の様子を見てわたしも幸せな気持ちになった。

息子たちは今夜の主役の主人にあれこれ話しかけてくれ主人も心から楽しんでいる様子だった。

息子たちが帰ってから二人で息子夫婦に優しく気遣ってもらえることに感謝しなければと話した。

 今夜の夫の笑顔はとびきり素敵だった。

わたしたちはあの晩の楽しかった余韻が未だ続いて元気の源になっている。

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この記事を書いた人

84歳のおばあちゃんです。
毎日楽しく過ごしてます。
日々感じた事や過去の事を、つれづれと気の向くままに書いてます。
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