元旦の朝空は青く晴れて風も無く温かで穏やかな日だった。
お雑煮とおせち料理の重箱が並んだテーブルに夫と向き合って座り,少し照れながら新年
の挨拶を交わした。
お雑煮は鰹節でだしを取り、鶏肉、大根、人参、ごぼう、蓮根、椎茸、かまぼこ、上がり
際に三つ葉をちらし、いい味に仕上がった。重箱のおせち料理は21種類詰められていると
か、どれも美味しく、主人とあれこれ話しながらゆっくり味わった。
おせち料理の三段重とつきたての餅、すき焼き用の牛肉を嫁の実家から頂いた。
お陰であれこれ作らず久しぶりにのんびりとした気分で佳きお正月を過ごすことができた
。
思えば昨年の正月わたしは怪我をして入院していた。病院のベッドの上での正月は味気な
く何より寂しかった。一人で過ごした主人も同じ思いだったと思う。
わたしたち老夫婦はこの地に越して来て初めてのお正月だったので余計にこたえた。
それだけに今年、夫婦揃って新年をむかえることができたことの幸せを噛みしめた。
今こうして落ち着いて幸せな気持ちで過ごせるのは、近くに住む息子達夫婦がいろいろ気
遣ってくれるお陰であり、また嫁のご両親にもお世話になり心から有難く感謝している。
わたしたちは春には85歳になる。今年は夫婦ともに怪我や病気をしないことが何よりの
願いである。お互いに助け合い労わりあって注意深く過ごしたいと思う。
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