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最高に美味しかった焼肉

7月末の日曜日息子たちが「焼き肉を食べに行きませんか?」と声をかけてくれた。

随分長く焼き肉を食べていないので、焼肉と聞いて嬉しくて二つ返事で連れていってもらうことにした。

夕方六時に息子夫婦が車で迎えに来てくれ夫と同乗した。

嫁の運転で車は随分長く走り続け辺りが暗くなってきたころ店に着いた。

お店は大きな構えで中に入るといくつもの個室になっている。活気があってとても繁盛している店と感じた。

先ず4人で乾杯をした。みんなのこぼれんばかりの笑顔が実にいい。

退院して間もないわたしは高揚し幸せな気持でいっぱいになった。

炭火が丁度良く燃えてきたころ、肉が運ばれてきた。息子が焼いてわたしたちのお皿に入れてくれる。最初の牛タンは息子が教えてくれてレモン汁のたれをたっぷりつけて口に入れた。とても柔らかく噛むほどに旨みが広がって感動の美味しさだった。

網のうえではみんなの大好きな霜降りのいい色のカルビが焼かれている。程よい脂がなめらかで、これまた格別の旨さだ。夫も満足そうに箸をうごかしている。

豚トロ、鶏肉、ビビンバ、サラダ、カクテキ、スープ等々食べ終わってお腹がいっぱいになった。

2時間余りの楽しい時間を過ごし大満足して家路に着いた。

息子たちに送ってもらい家に入ってからも、わたしはしばらく興奮状態だった。

焼き肉店は何店かあるだろうに遠くまで車を走らせて、わたしたちが食べたことのない美味しい焼き肉をご馳走になった。

息子達の優しい気持ちが伝わってきて幸せ感にしばらく浸っていた。

長い入院生活だっただけに、退院して一気に回復とはいかず、痛みがあったり、気分が優れず微熱がでたりして、少しもたもたしていたが、温かい雰囲気の中でおいしい焼き肉をいっぱいご馳走になって、そんな憂さは吹き飛んで元気がモリモリ湧いてきたような気持になった。

美味しものの力って凄いなと思った。

息子達の温かい計らいが深く心にしみた。

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この記事を書いた人

84歳のおばあちゃんです。
毎日楽しく過ごしてます。
日々感じた事や過去の事を、つれづれと気の向くままに書いてます。
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