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初めての救急車

梅雨の晴れ間にサツキの手入をしていたら植木の中から大きな蜂がとびだしてきた。

わたしはびっくりして仰向けにひっくり返り背中をコンクリートにぶつけた。

仰向けになったまま身動きできず家の中に居る夫を呼んでなんとか中に入った。

ベッドに横になると強烈な痛みが襲ってきた。痛くて身体を起すこともできない。どうするか夫と話したが、わたしはいくら痛くても命に別状はないと思うので今日は日曜日のこともあり明日の朝病院に行くほうがよいのではないかと言った。

近くに息子がいるのだが今日は遠方に仕事で出掛けている。

夫が心配で息子の出先に電話を入れた。

折り返し電話が入り(痛いんでしょう!直ぐ救急車を呼んで病院に行くように。)とすごい勢いでいわれた。わたしは(大丈夫だから)と一旦は断ったがその強い言葉に圧倒されドキドキしながら119番に電話した。

聞かれるままに住所、怪我の状況など話しているうちにピーポという音が家の前で止まり三人の救急隊員が部屋に入ってこられ た。わたしに必要なことを聞きながらてきぱきと担架に乗せ前回の怪我でもお世話になった近くの大きな病院に運んでくれた。

病院では、医師、看護師、技師が待機してくれていた。先ずは救急隊員が経過を報告してわたしに「お大事に」と声をかけてくれてひきあげていった。

わたしはベッドに横たわったまま先生の診断を受けMRIを撮った結果、脊椎圧迫骨折が二か所にあり損傷もあるので手術も考えられるとして即入院となり病室に移った。

看護師さんが痛がっているわたしをつきっきりで面倒をみてくれ心強かつた。

その後病室にその看護師さんが見えると「その節はありがとうございました。出会いがよかったのでこんなによくなってきたの」と言うと看護師さんは「よかったね」と笑顔を返してくれた。それからも会う度に(出会いね!)と笑顔を交わす。

今も入院加療中だがベッドの上で始めて利用させてもらった救急車のことを考える。

119番の通報を受けてくれた人の対応、救急車で来た三人の隊員の怪我人に寄り添ったテキパキとした対応は非の打ち所がなく完璧だった。

待機して下さった先生に「救急車できてすみません」と言ったら「背中に2か所も圧迫骨折があるので救急車で来て良かったですよ」と言って下さった。

わたしは救急車は怪我でも病気でも余程酷いときにお世話になるのであつてなるべく利用しないのがよいとさえ思っていた。

今回は息子に強く背中を押されお世話になった。もしあのまま一晩家で過ごしたらどれほど辛い思いをしたかとおもうとぞっとする。

改めて救急車のありがたさが身に染みた。

これからは家族を含め状況をしっかり見極めた上であまり考えすぎずお世話になりたいと思っている。

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この記事を書いた人

84歳のおばあちゃんです。
毎日楽しく過ごしてます。
日々感じた事や過去の事を、つれづれと気の向くままに書いてます。
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