先日他県に住んでいる中3の孫から、誕生祝を贈ったお礼の手紙が届いた。
孫は女の子できれいな横書きの文字でプレゼントの礼と、怪我で入院していたわたしの退
院を喜んでくれるやさしい気持のこもった手紙だった。
中に本やグラスに使えるデコレーションクリップと、和紙工房で作成された(草花写し染め
ハガキ)数枚が同封されていた。クリップは5色あり四つ葉のクローバーの形をしている。
私は四葉のクローバーが大好きでいつも幸せの象徴のように思っているので、とても嬉し
かった。またぼかし模様のやさしい手触りの和紙のハガキは誰に何を書いて出そうかあれ
これ想像して楽しんでいる。最も孫のお礼にこのうちの一枚を使って出した。
今は離れて暮らしている中学、高校、大学生の三人の孫がいる。
わたしたち老夫婦は一番下の孫が生まれた時から約10年関同居していた。二人は年子の女
の子、上は3才年上の男の孫である。
可愛い盛りの孫たちの成長をみながら過ごしたので、その頃のことを昨日のことのように
思い出す。
息子夫婦は仕事の関係で遠方に出かけることがあり,3人の孫を預かることが多かった。
3人の世話は大変なこともあったが、わたしたちは孫たちと過ごせることにむしろ喜びを
感じていた。
食べ盛りの孫たちに好きなものを作ってあげたいと主人と二人でも持ちきれないほどの食
料を買い込み、孫たちが喜んで食べるのが嬉しくて食事の支度に精を出した。
子どもたちの好物は手巻き寿司だった。他にハンバーグ、唐揚げ,シチュー、主人の作る
カレーライス、麻婆豆腐なども喜んだ。「おじいちゃん,おばあちゃんの作るものはみん
な美味しいよ!」と残さず食べてくれうれしかった。
夜は下の二人と川の字になって寝た。寝相が悪くわたしのお腹の上にはいつも誰かの足が
のっていた。その重い足がまた可愛いのである。
誕生日が近くなると子どもたちと一緒にプレゼントを買いにデパートに行き、あれこれ選
んだあと食事をした。楽しい話で盛り上がり時間は足早に過ぎてゆく。最後に屋上に上が
って少しだけゲームをして、プリクラも撮った。「おばあちゃん、ああして、こうして」
とポーズを指示されて出来上がったプリクラがあまりにも現実離れしているので三人で大
笑いした。あの頃のプリクラは今でも大切にしている。
誰でもそうだと思うけれど孫は無条件に可愛い。
離れていても夫もわたしもいつも孫は心にあり、何より健康を願っている。そして夢をも
って前に進み、たとえ失敗しても挫けず立ち上がる力を養ってほしいと願っている。
コロナが落ち着いて会える日を楽しみに待っている。
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