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2 回の入院で身に染みた家族愛

わたしは1 年の間に2 回大怪我をして都合3 か月半の入院生活をおくった。


夫とわたしは共に84 歳、気持ちは若いつもりでも、身体は齢相応の衰えを感じている。
普段の生活は互いに足りないところを補い合い、また近くに住んでいる息子夫婦に出来な
いことは助けてもらって充実した生活をおくっている。


そんな何気ない平凡な生活が、わたしの怪我の入院で夫や息子たちに大変な迷惑をかけて
しまった。


夫はわたしの着替えを一日おきに病院に取りに来て家で洗濯をし、入院生活で必要な買い
物などもして一緒に届けてくれる。


夫にもいろいろ予定があり整形外科、眼科、歯医者などへの通院、また週2 回ケアセンター
での体操教室などに通っている。


そして何より自分の三度の食事のことも考えなければならない。普段食事は作らなかった
ので大変だったと思う。


また息子は多忙の中様々に気配りしてくれた。


例えば急な入院でパジャマの着替えが欲しいと頼んだ時、直ぐに店に陳列されている品を
スマホで送信してくれ、わたしはベッドの上で気にいった買い物をする。こうして買い物は
入院中何度もしてもらった。


退屈だろうとiPad を持って来てくれ、不具合が起きるといったん引き揚げ直ぐ直してまた
届けてくれる。


一方夫の疲れをとるために整体に連れて行ってくれ帰りには食事を共にしてくれる。


わたしはコロナで面会ができないので「痛みはどう? 大丈夫?」など度々line で送信し
てくれわたしも治療の様子を細かく返信していた。


3 カ月半の入院中3 回手術をした。術後の痛みで辛い時期はあったが、主治医の先生は患者
に正確な症状を誠意をもって伝えてくれた。わたしはどんな場合も先生に全幅の信頼をよ
せていたので入院中は精神的に落ち着いて過ごした。


7 月半ば退院していつもの生活を取り戻すことができた。夫は以前よりだいぶ痩せたように
見える。わたしの長い間の入院で夫の大変な日々を思った。
夫は3 か月半の長い間、一度も愚痴を言わず、面倒そうにもせず、いつも変わらず淡々とし
てやりとおしてくれた。


夫の強さ、優しさが心に刺さった。


わたしは夫、息子たちに心から感謝し今度は、わたしが頑張らなければと強く思った。

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この記事を書いた人

84歳のおばあちゃんです。
毎日楽しく過ごしてます。
日々感じた事や過去の事を、つれづれと気の向くままに書いてます。
よかったら覗いてみて下さい。

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