第5波コロナが一先ず収まった11月初旬、私達は息子夫婦に笠間稲荷神社の菊まつりに連れて行ってもらった。当日の空はどこまでも高く雲一つない気持ちのいい秋晴れだった。
わたしは花が大好きなので、菊まつりの会場を想像して車中でも好きな歌など口ずさみ、心弾ませていた。
途中車中から見える黄色く紅葉した銀杏並木素晴らしかった。
神社の境内につくと多種多様の色鮮やかな菊の花の多さに目をうばわれた。
その数は5000鉢もあるそうで、一鉢一鉢がコーナーごとに趣向をこらして飾られていた。どのスポットも美しく、魅了されてなかなか次へ進めなかった。
私たちは、お気に入りの菊花をスマホにおさめ、花の前で4人それぞれがカメラマンになって写真を撮りあった。
この菊まつりは『日本最古の菊の祭典』とあり、その名の通り格調高い菊の花の美しさに圧倒された。久しぶりに本物の美に触れて長い間自分の中に眠っていた感性が刺激を受け動き出したような気がした。
昼食を済ませて今度は当地で有名な笠間焼の工房に立ち寄った。店内には多種多様の陶器、オブジェなどが豊富に展示されていて見るのが楽しくてドキドキした。作家の名前の入った作品も多くあって興味深かった。笠間焼は肉厚で手に取ると優しい光沢とぬくもりがあって好きな焼き物である。
夫はオブジェに興味があって、そのコーナーから離れず腰を折って熱心に見ている。その姿を微笑ましく思った。
わたしは高齢のせいもあって、家の中にきれいな色が少ないので意識して少し赤の入ったかぼちゃとイチゴの柄のマグカップ2個を買った。家に帰って改めてみてもとても気に入り夫とそればかり使っている。
帰りに息子たちが当地で評判の美味しいケーキ屋さんで、それぞれリクエストしたケーキを買ってくれた。家でコーヒーをわかしてみんなでケーキを頂きながら一日を振りかえり楽しかった余韻をかみしめた。
息子夫婦が私たちのために計画してくれた菊祭り,文字通り身も心もリフレッシュでき、明日からまた元気に過ごそうという力をもらった。
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